公務員試験に落ちたら?社会人・既卒が次に受かるための再挑戦の進め方
こんにちは。公務員のライト専任講師の横溝です。
社会人の方から「公務員試験に落ちてしまった。次はどうすればいいのか」というご相談が多くあります。
そこでこの記事では、不合格の原因の確かめ方や再挑戦までのスケジュールを、公式の受験案内に基づいて解説していきます。
この記事を書いた人
公務員のライト専任講師
よこみぞ先生(横溝涼)
- 公務員のライト「社会人コース」専任講師。元高校、元大原学園公務員専門学校の教職員。現在は公務員のライト専任講師として、既卒者や社会人経験者など「社会人受験」の指導が専門。わずか4年間で300名を超える「公務員転職者」を輩出。
- 「論文・作文本」など3冊の執筆に携わり、Amazonベストセラー1位を獲得。
公務員試験に落ちたあとの選択肢

公務員試験に落ちても、次の年度にもう一度受けられます。まずは成績を確かめて、次に受ける試験を決めましょう。
次の年度の受け直し
2026年度の国家公務員の経験者採用試験と特別区(東京23区)の経験者採用の受験案内には、受験の回数を制限する記載はありません。受験資格の年齢や職務経験の年数を満たしていれば、次の年度も受けられます。
経験者採用は、年齢より職務経験の年数で受けられるかが決まる試験です。働きながら次の年度を待つ間にも、職務経験の年数は積み上がっていきます。
同じ年度に受けられるほかの試験
同じ年度にほかの試験も受けたい場合は、最初から併せて申し込んでおく必要があります。
経験者採用は、受験先によって試験や最終合格の発表の時期が違います。
ただし、2026年度の申込みは、どの試験も8月中旬までに締め切られていました。1つの試験の結果が出てから、同じ年度のほかの試験に申し込むことはできません。同じ年度に複数の試験を受けたい場合は、最初から併せて申し込んでおく必要があります。
また、特別区の経験者採用と就職氷河期世代の試験は、2026年度は第1次試験が同じ9月6日でした。日程が重なる試験は、どちらかを選ぶ必要があります。
横溝先生不合格の原因を確かめる方法

不合格の原因は、自分の成績から確かめるのが近道です。
成績や順位の確かめ方
国の経験者採用試験は、国家公務員試験採用情報NAVIで個人の成績を確認できます。特別区の経験者採用は、希望した人に第1次と第2次の総合得点と順位が知らされます。ただし、第1次試験の日に解答用紙で希望を出しておかないと、結果を知らせてもらえません。
受ける前から、成績の知らせを希望しておくことが大切です。結果を受け取れれば、合格までどのくらい足りなかったのかが分かります。
筆記・論文・面接のつまずきの確認
成績が分かったら、どの試験でつまずいたのかを確かめます。
第1次で落ちた場合は筆記や論文、第2次で落ちた場合は面接を中心に見直しましょう。ただし、特別区のように、第1次と第2次の結果を総合して最終合格者を決める試験もあります。得点と順位を見て、どこを伸ばすかを決めることが大切です。
論文は、書いた内容を覚えているうちに書き出しておきましょう。面接で聞かれた質問と自分の答えも、試験のあとすぐにメモに残しておくと、次の準備に生かせます。
横溝先生受験先の選び方や、働きながらの学習計画は、公務員のライトの無料受講相談で個別にお答えしています。

再挑戦までのスケジュール
経験者採用の多くは、5〜8月に申込みがあり、7〜10月に第1次試験があります。
試験ごとの時期
2026年度の日程で比べると、申込みは5月から8月にかけて続きます。秋に結果が出てから次の年度の申込みまでは、半年ほどの準備期間があります。
東京都のキャリア活用採用選考は、第1次選考の論文と専門試験の問題を公表しています。受けたい試験の過去の問題を見て、出題の形を確かめておきましょう。
働きながら準備するときの進め方
働きながら準備するときは、次の年度の申込みの時期から逆算して計画を立てます。秋から冬は、つまずいた試験の対策に時間を使い、春からは受験する試験を決めて申込みに備えましょう。
最初の1か月は、成績の見直しと、論文や面接のメモの整理に使いましょう。そのうえで、つまずいた試験に合わせて、週ごとに勉強する時間を決めておくと続けやすくなります。
筆記で落ちた場合は、毎日少しずつでも問題を解く時間を確保します。論文や面接で落ちた場合は、職務経験の書き出しや、第三者に添削・模擬面接をしてもらう機会を作ると効果的です。
横溝先生既卒・社会人が再挑戦するときの注意点
再挑戦のときは、次の年度の受験資格を、改めて受験案内で確かめましょう。
年齢の条件の確かめ方
年齢の条件は、生年月日で書かれていることがあります。2026年度の特別区の経験者採用は、1965年4月2日以降に生まれた人が対象でした。就職氷河期世代の試験は、1966年4月2日から1986年4月1日までに生まれた人が対象です。
東京都のキャリア活用採用選考は、採用される年度の初めの2027年4月1日時点で62歳未満が条件でした。年齢を数える基準の日も、試験ごとに確かめておきましょう。
年度が変わると、生年月日の範囲も変わることがあります。次の年度も受けられるか、新しい受験案内で必ず確かめましょう。
職務経験の年数の増え方

経験者採用の職務経験の年数は、数える期間が受験する年度に合わせて決まります。特別区の1級職の場合、2026年度は2017年4月1日から2027年3月31日までの直近10年のうち4年以上が必要でした。
1年働き続ければ、その分だけ数えられる年数も増えます。2026年度は年数が足りなかった級職や受験先も、次の年度には条件を満たせる場合があります。
横溝先生公務員試験に落ちたときによくある質問
同じ試験を何回まで受けられますか
国の経験者採用試験と特別区の経験者採用の2026年度の受験案内には、受験の回数を制限する記載はありません。受験資格を満たしていれば、次の年度も受けられます。
不合格の理由は教えてもらえますか
不合格の理由そのものを知らせるという記載は、受験案内にはありません。受験案内で確かめられるのは、成績や順位の知らせまでです。国の経験者採用試験は国家公務員試験採用情報NAVIで成績を確認でき、特別区は希望すれば総合得点と順位が知らされます。
就職氷河期世代の試験は、次の年度もありますか
内閣官房は、2026年度から2028年度までについて、就職氷河期世代の国家公務員の中途採用の方針を示しています。次の年度の試験の日程や受験資格は、人事院の受験案内が公表されたら確かめましょう。
落ちた試験と違う受験先を受けてもいいですか
受けられます。経験者採用は受験先によって試験の内容や時期が違うので、自分の経験や得意な試験に合う受験先を選ぶのも一つの方法です。
横溝先生まとめ|公務員試験に落ちたときの再挑戦
- 受験資格を満たせば、次の年度も受け直せる
- 国の経験者採用はNAVIで成績を確認できる
- 特別区は、第1次試験の日に希望すれば総合得点と順位が通知される
- 経験者採用の申込みは5〜8月、第1次試験は7〜10月に集まる
- 次の年度の受験資格は、新しい受験案内で確かめる
公務員試験に落ちても、成績を確かめて原因を見つければ、次の試験に生かせます。次の年度の受験案内で受験資格と日程を確かめ、計画的に再挑戦しましょう。
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画像『公務員試験に落ちたら?』:人事院「2026年度 国家公務員経験者採用試験(係長級(事務))受験案内」・人事院「2026(令和8)年度 国家公務員中途採用者選考試験(就職氷河期世代)受験案内」・特別区人事委員会「2026(令和8)年度 経験者採用試験・選考【秋試験】案内」・東京都人事委員会「キャリア活用採用選考(2026(令和8)年度実施)」
画像『働きながら増える職務経験』:特別区人事委員会「2026(令和8)年度 経験者採用試験・選考【秋試験】案内」
出典:人事院「2026年度 国家公務員経験者採用試験(係長級(事務))受験案内」/人事院「2026(令和8)年度 国家公務員中途採用者選考試験(就職氷河期世代)受験案内」/内閣官房「公務員として働きたい|就職氷河期世代等支援」/特別区人事委員会「2026(令和8)年度 経験者採用試験・選考【秋試験】案内」/東京都人事委員会「キャリア活用採用選考(2026(令和8)年度実施)」(いずれも2026年10月15日時点)





